Flow Virtual Networking(FVN)の Overlay サブネットに接続されている仮想マシンに、Floating IP アドレス経由でアクセスしてみます。
今回の環境
FVN で、NAT 構成の VPC と Overlay サブネットを作成してあります。
- Flow Virtual Networking の NAT VPC を構成してみる。Part-01:NAT VPC 環境の作成
- Overlay サブネット:overlay-11
Overlay サブネットに接続された仮想マシンを作成して、Floating IP アドレスを割り当てます。
1. 仮想マシンの作成
Overlay サブネットに接続した Linux 仮想マシンを、下記の構成で作成しておきます。
- 仮想マシン:vm12
- IP アドレス:10.0.11.13(Nutanix IPAM での DHCP 設定)
- 接続サブネット:overlay-11
- すでに SNAT で外部ネットワークへの接続は可能です。
仮想マシン「vm12」では、ゲスト OS 側でも IP アドレス「10.0.11.13」が設定されています。
2. Floating IP の作成と仮想マシンへの割り当て
Prism Central の「Network & Security」→「Floating IPs」を開き、「Request Floating IP」をクリックします。
Floating IP のパラメータを入力して、「保存」をクリックします。今回は、IP アドレスの払い出しと同時に、仮想マシンに割り当てます。
- External Subnet:nw-vlan-21-extnat
- Number of Floating IPs:1
- Assign Floating IPs:チェック ON
- VM:vm12
少し待って画面を更新すると、Floating IP アドレスが表示され、仮想マシン「vm12」に割り当てられたことが確認できます。
今回は、下記の IP アドレスが払い出されています。
- Floating IP Address:192.168.21.29
3. Floating IP アドレスへの接続
VPC の外にあるマシンから、Floating IP アドレス宛に SSH で接続してみます。
外部ネットワークにあるマシンから、Floating IP あてに SSH でログインすると、vm12 にログインできます。
- アクセス元のマシンは、Floating IP の External Subnet(192.168.21.0/24)に到達可能なネットワークに配置してあります。
- Floating IP でログインした Linux の IP アドレスを確認すると、vm12 の「10.0.11.13」が設定されています。
つづく。