Flow Virtual Networking(FVN)で、Load Balancer Session を作成してみます。
今回の内容です。
- 今回の環境
- 1. Load Balancer Session の作成
- 2. 作成された Load Balancer Session の様子
- 3. Load Balancer(Floating IP アドレス)経由でのアクセス確認
- 4. Load Balancer Session の削除
今回の環境
Prism Central で、下記のように VPC(NAT 構成)と Overlay サブネットを作成してあります。
- Flow Virtual Networking の NAT VPC を構成してみる。Part-01:NAT VPC 環境の作成
- Terraform で FVN の NAT VPC を構成してみる。Part-01:NAT VPC 環境の作成
2台の仮想マシンは、下記の構成で作成してあります。
- Overlay サブネット(overlay-11、10.0.11.0/24)に接続
- IP アドレスは、10.0.11.15 と 10.0.11.11
- Web サーバーを TCP 8080 番ポートで起動
- Web サーバーの提供するページは「Web <仮想マシンの IP アドレス>」
そして、下記の Floating IP アドレスを作成してあります。
- VPC の External Subnet(nw-vlan-21-extnat、192.168.21.0/24)に接続
- IP アドレス:192.168.21.20
- 仮想マシン / IP アドレスには未割り当て
Load Balancer 設定後に Web ブラウザや curl でアクセス確認する検証端末は、この Floating IP アドレスに接続性がある状態(ルーティング設定や、同 VLAN に配置するなど)にしておきます。
今回の投稿で、下記のような load Balancer Session を作成してみます。
1. Load Balancer Session の作成
Prism Central の「Infrastructure」→「Network & Security」→「Network Services」を開き、「Network Load Balancer」タブにある「Create Session」をクリックします。
名前と VPC を入力して、「Next」をクリックします。
- Name:lb-01
- VPC:vpc-11
Listener のパラメータを入力して、スクロールします。
- Protocol:TCP
- Port:80
- Subnet:overlay-11
- Primary Assignment Type:Assign with DHCP
外部接続(Extenral Connectivity)の Floating IP アドレスを選択して、「Next」をクリックします。
- Floating IP:192.168.21.20
「Target VM NIC(s)」で、「Add」をクリックします。
事前に用意しておいた、Overlay サブネット接続の Web サーバー仮想マシンを選択して、「Add」をクリックします。
仮想マシンの「Port」は「8080」が入力された状態にしておきます。
そして、「Health Check」の「Modify」をクリックします。
ヘルス チェックのパラメータは、今回はデフォルトのまま「Next」をクリックします。
設定内容を確認して、「CreateSession」をクリックします。
これで、Load Balancer Session が作成され、Floating IP アドレスが割り当てられます。
少し待って画面更新すると、「Target VM NICs Health」が Healthy(緑色)になるはずです。
2. 作成された Load Balancer Session の様子
作成された Load Balancer Session「lb-01」を開きます。
「サマリー」タブが表示されます。
「Target VM NICs」タブを開くと、仮想マシンごとの状態などが確認できます。
Floating IP アドレスは Load Balancer Session に割り当てられ、「Assosiated Entity」が「lb-01」になっています。
3. Load Balancer(Floating IP アドレス)経由でのアクセス確認
Floating IP アドレスに接続性のあるマシンから、Web ブラウザや curl などで 80 番ポート(つまり http:// ~でのデフォルト ポート)にアクセスすると、ターゲットとして設定した Web サーバーのページが表示されます。
何度か Floating IP アドレスにアクセスすると、Load Balancer により 2台の Web サーバーに振り分けられている様子がわかります。
4. Load Balancer Session の削除
削除対象の Load Balancer Session(lb-01)を選択して、「Actions」→「Delete」をクリックします。
「Confirm」をクリックします。
少し待って画面更新すると、Load Balancer Session が削除されているはずです。
Floating IP アドレスの割り当て設定は、自動的に解除されます。
つづく。