これまでに、Nutanix CE 同士のディザスタリカバリ(DR)構成をして、DR サイト側の Nutanix に VM をリストアしてみました。
今回はこれまでと同様の構成で、Main サイトから DR サイトへの切り替え(Async DR の Migrate)をやってみようと思います。
今回の構成概要
Nutanix CE 2013.03.13 、Mainサイト / DR サイトとしてそれぞれシングルノードクラスタとして起動しています。一部、これまでの投稿から Protection Domain や Snapshot を作成しなおしてあります。
- Main サイト側の Nutanix クラスタ名: ce-main
- DR サイト側の Nutnaix クラスタ名: ce-dr
- Protection Domain 名: dr03
対象 VMは、 vm01 と vm02 - Main サイト側に登録した Remote Site:ce-dr
※DRサイト側 Nutanix クラスタ名と合わせた。
切り替え前の状態
まず、Main サイトの Nutanix クラスタ「ce-main」の状態を確認しておきます。
こちらには、VM が3つ登録されています。そのうち、vm01 と vm02 は起動しています。
レプリケーションのグループとなる Async DR の Protection Domain として「dr03」を作成して、vm01 と vm02 を含めてあります。
レプリケーションのため、現状ではスナップショット「1246」が作成されています。
一方、DR サイト側の Nutanix クラスタ「cd-dr」にはユーザ VM は登録されていません。
DR サイト側の Protection Domain(Main 側での Snapshot 作成時に、自動作成されたもの)は非アクティブで灰色のマークになっています。また、Entities タブには VM が表示されていません。
DR サイト側の Protection Domain でも、Main サイト側で取得したスナップショット「1246」が表示されています。
DR サイトへの切り替え
Protection Domain を、Main サイト側の Nutanix クラスタから、DR サイト側の Nutnaix クラスタに切り替えてみます。
「Data Protection」→「Table」→「Async DR」の画面で操作しています。
切り替える Protection Domain「dr03」を選択して、「Migrate」をクリックすると、「Migrate Protection Domain」画面が表示されます。ここで、DR サイト側として登録している Remote Site(今回は「ce-dr」)を選択して Save します。
Migrate が開始されます。スナップショットが自動取得されました。
そして 、Main サイト側の Protection Domain「dr03」は灰色になります。
逆に、DR サイト側「ce-dr」では、Protection Domain「dr03」が緑になりました。
そして、dr03 の Entities に vm01 と vm02 が表示されるようになります。
切り替え後の状態
Main サイト側と DR サイト側の、migrate 完了後の VM 登録の様子です。
Main サイト側「ce-main」では、切り替えた Protection Domain に含まれる vm01 と vm02 が、VM Table 画面から自動的に登録解除されています。
Protection Domain に含めていない ol72-rhck という VM はそのまま残っています。
一方、DR サイト側には、vm01 と vm02 が自動登録されます。
Migrate 前は Main サイト側の VM を Power on にしていましたが、DR サイトに切り替えたあとは Power off のままになっています。手動で Power on すると起動できます。
DR サイト側に 「Migrate」ボタンが表示されるようになります。
これで、逆に Main 側に切り替えることができます。
まだつづく。