Nutanix CE 同士を DR 構成にしてみました。
今回は、レプリケーションの設定をします。
前回はこちら。
DR サイトを構築する場合は、通常はスケジュール設定による自動レプリケーションをすると思います。しかし今回は、動作がわかりやすいので手動レプリケーションをしてみます。
手動レプリケーション(Take Snapshot)
Nutanix では、スナップショットを取得することでリモートサイトへのレプリケーションも実行できます。
ここでは、Main サイト側の Nutanix CE クラスタ(クラスタ名は ce-mein)を操作します。「Data Protection」画面で、「Table」→「Async DR」を開き、Protection Domain(今回は「dr01」という名前)を選択して「Take Snapshot」をクリックします。
「Replicate Protection Domain」画面が表示されます。
スナップショットの取得先として、デフォルトでは「LOCAL」だけが選択されていますが、リモートサイト(今回は「cd-dr」という名前)にチェックを入れることで、DR サイト側にレプリケーションすることができます。
ちなみに、今回は下記のようなスナップショットを実行します。
- スナップショットは即時(Now)取得。
- スナップショットの期限はなし(No Expiration)。
- ゲスト OS 側でのデータ整合性確保はなし。
「Save」すると、レプリケーションが開始されます。
レプリケーションの様子(Main サイト側)
進行中のレプリケーションが「Outgoing」として表示されています。今回は、162 という ID の スナップショットが作成されて、レプリケーションが開始されています。想定されるレプリケーションの残り時間なども表示されます。
Main サイト側のスナップショットはすぐに完了して、「Local Snapshots」表示されます。
DR サイト側のスナップショットは、「Remote Snapshots」に表示されます。
このスクリーンショットでは、まだレプリケーションができていないので空欄です。
初回のレプリケーションのため、Alerts には Info としてフルレプリケーションのメッセージが表示されています。ちなみに、設定ミスなどでレプリケーションできない場合など、問題が発生した場合は、赤いマークで Alert が表示されます。
レプリケーションの様子(DR サイト側)
Main サイト側の Nutanix クラスタでスナップショットを取得すると、DR サイト側の Nutanix クラスタにも同名の Protection Domain が自動作成されます。今回の DR サイト側「ce-dr」クラスタに、「dr01」という Protection Domain が自動作成されました。
また、DR サイト側では進行中のレプリケーションが「Incoming」として表示されています。
レプリケートされたスナップショットは、DR サイト側にも表示されます。
「ce-dr」クラスタ側でも Local Snapshots にスナップショットが表示されます。
※あとでスクリーンショットを取得したので、後続のスナップショットも2つ表示されています。
「ce-dr」クラスタ側の Remote Snapshots にも、LOCTION が「cd-main」と表示されました。
つづく。