Nutanix Database Service(NDB)では、DB のプロビジョニングに「ソフトウェア プロファイル」が必要で、これは DBMS ソフトウェアをインストールした仮想マシンから作成します。
今回は、Prism Element からソフトウェア プロファイルの様子を見てみます。
構成のイメージです。
今回のソフトウェア プロファイル
今回は、下記の投稿の 4-1 で作成した、Oracle Database のソフトウェア プロファイルを確認してみます。
NDB から見たソフトウェア プロファイル
NDB では、「oracle-19c-si」という名前でソフトウェア プロファイルを作成してあります。
NDB の Web UI では、「プロファイル」→「ソフトウェア」を開くと確認できます。
プロファイルには、仮想マシンのオペレーティング システム(のディスク イメージ)が含まれています。
そして、データベース ソフトウェアも含まれています。
Prism Element から見たソフトウェア プロファイル
NDB のソフトウェア プロファイルは、Nutanix AOS 側では、保護ドメイン(PD: Protection Domain)として管理されているようです。
Prism Element の「データ保護」→「テーブル」→「Async DR」を開くと、「EraSwProfile_oracle-19c-si_1207T071044」といった保護ドメインが作成されています。これは「EraSwProfile_<プロファイル名>_<タイムスタンプ>」といった命名規則になっています。
しかし一般的な手順で Prism から作成する保護ドメインとは異なり、VM / Volume Group が含まれていません。そして「Entities」タブが空欄になっています。
かわりに、File が 2つ含まれていますが、これは Prism では表示されていません。
ただ、ソフトウェア プロファイルを作成した時間帯に、スナップショットが作成されています。
Prism で確認できなかった 2つの file は、CVM に SSH ログインすると ncli コマンドで確認できます。 ncli protection-domain list コマンドで確認すると、NFS File が2つ登録されていることが確認できます。
nutanix@NTNX-624676c4-A-CVM:192.168.20.52:~$ ncli protection-domain list name=EraSwProfile_oracle-19c-si_1207T071044 Protection Domain : EraSwProfile_oracle-19c-si_1207T071044 Annotation : CREATED_BY=ERA Active : true Marked For Removal : false Remote Sites : Schedule Count : 0 Next Snapshot Time : Virtual Machine(s) : 0 NFS Files : 2 NFS File Name : /ctr-01/.acropolis/vmdisk/c56b7c20-75fd-4b28-ba4e-4915fc62218f Consistency Group : EraSwProfile_oracle-19c-si_1207T071044_CG NFS File Name : /ctr-01/.acropolis/vmdisk/5a85de7b-f5f8-4360-89cb-595d91c788cf Consistency Group : EraSwProfile_oracle-19c-si_1207T071044_CG Volume Groups : 0
NDB では、この保護ドメインのファイルをもとに DB サーバ VM と DB をプロビジョニングをしているため、DB サーバを削除した後でもソフトウェア プロファイルを利用可能になっているようです。ただし、通常の vDisk やスナップショットとは異なり、ncli / acli ではこのファイルにはアクセスできないようです。
ちなみに、Gird Infrastructure を含む Oracle Database ソフトウェア プロファイルを作成した場合は、NFS File が 3つになります。
以上。