NTNX>日記

個人的な趣味による Nutanix Community Edition 日記。Japanese のみですみません。

図解 Nutanix CE On Demand 入門。

2015年のNutanix アドベンドカレンダー 10日目です。

www.adventar.org

前回から、Nutanix CE On Demand の起動についてポストしてみました。

blog.ntnx.jp

今回は、Nutanix CE On Demand を軽く図解してみようと思います。

図解 Nutanix CE On Demanad

Nutanix CE On Demand は、Ravello Systems のクラウドサービスで提供されています。Ravello は、パブリッククラウドをベースに Nested Hypervisor を実現している(HVX と呼んでいる)サービスで、Lab や Demo 用途に向いているようです。

CE On Demand は、Ravello で使用されるテンプレート「Blueprint」として提供されていて、このテンプレートから下記のような流れで CE On Demand を利用します。

  1. Ravello の REPO というサイトから、自分の Ravello アカウントの Library に Blueprint を追加する。
    Blueprint には、VM 群と、その Disk / Network / 開放ポート設定 などをまとめたものが保存されています。
  2. Library に追加した Blueprint から、Application を作成します。Application は Ravello の環境起動単位のようなもので、ここでは、1つの Single-Node Nutanix CE 環境のことです。
  3. 作成した Application を、起動(Ravello では Publish と呼ぶ)します。
    しばらく待つと、Nutanix CE 環境が利用できるようになります。

f:id:gowatana:20151210084522p:plain

起動(Publish)した Nutanix CE の環境には、CVM と AHV 両方に自動的にパブリック IP アドレスが付与されるので、そこに Web ブラウザ(CVM への TCP 9440 番 Port)や SSH でアクセスします。ちなみに、CVM あての SFTP(CVM への TCP 2222 番ポート)も許可されています。

一方、Ravello 側での設定には専用の Web UI が提供されていてい Web ブラウザからアクセスできます。また、Ravello の裏側のパブリッククラウドは隠ぺいされていて、Ravello 利用者からは直接アクセスできません。

f:id:gowatana:20151210084555p:plain

Ravello では、Blueprint からいくつも Application を作成できます。
それぞれの環境は隔離されていて、同一のプライベート IP アドレスを使用することになりますが、パブリック IP アドレスがそれぞれ別に割り当て得られるので、そのアドレス宛にアクセスすることができます。

f:id:gowatana:20151210084531p:plain

Blueprint から Application 作成した後、その Application の設定変更をして「Save as Blueprint」(新規のブループリントとして保存)することができます。
たとえば、新たにポート開放の設定をしたり、Jump Box 用の VM を追加したり、マルチノード 構成したり、といった設定変更をしたうえで、そのテンプレートを作成することができます。

f:id:gowatana:20151210084546p:plain

以上。

 

©2023 gowatana
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスこの 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。