Nutanix Kubernetes Engine(NKE、旧称 Karbon)で、Kubernetes クラスタを作成してみます。
今回の内容です。
この NKE 環境について
この NKE 環境は、下記のように構築してあります。
NKE でのクラスタ作成では、途中で AHV ネットワークの指定が必要なので、事前に作成してあります。
ラボむけの調整
この Nutanix CE + Prism Central は、メモリ / CPU リソースが少ないマシンで構築してあります。
CPU(Intel Core i5-10210U CPU @ 1.60GHz、4コア / 8 スレッド)
- AHV: 8コア(ネステッド Nutanix CE なので 8 vCPU)
- CVM: 4コア
- PCVM: 6コア
メモリ
- AHV: 60GB RAM
- CVM: 13GB RAM
- PCVM: 28GB RAM
この環境では、最小構成の NKE クラスタでも作成できなかったので、Prism Central のメモリ サイズを削減してあります。
NKE クラスタ作成前の Nutanix HCI のリソース使用状況は下記のようになっています。
NKE クラスタの作成
Prism Central で、「Kubernetes Management」を開いて、「Create Kubernetes Cluster」ボタンをクリックします。
「Development Cluster」を選択して、「Next」をクリックします。
Kubernetes クラスタの名前、展開先 Nutanix クラスタ、Kubernetes バージョンなどを入力して、「Next」をクリックします。ちなみに、Kubernetes クラスタの名前以外はデフォルトのままにしてあります。
- Kubernetes Cluster Name: nke-01
- Nutanix Cluster: lab-nxce-01
- Host OS: ntnx-1.6
- Kubernetes Version: 1.26.8-0
Kubernetes ノードの設定を入力して、「Next」をクリックします。
- Kubernetes Node Network: nw-vlan-12 ※事前作成しておく
- Worker Resources
- Number of Workers: 1
- CPU(vCPU): 8 → 4 ※「Edit」をクリックして入力する
- Control Plane Resources: デフォルトのまま
- etcd Resources: デフォルトのまま
ちなみに、各ノードのメモリ サイズは、デフォルト値から下げられません。vCPU 数は下げられますが、結局のところ一部の Pod が起動できずクラスタ作成がエラーになってしまいます。
ネットワーク設定は、デフォルトのまま「Next」をクリックします。
- Network Privider: Calico
- Service CIDR Range: 172.19.0.0/26
- Pod CIDR Range: 172.20.0.0/16
Storage Class も、デフォルトのままにしておきます。
- Storage Class Name: default-storageclass
- Nutanix Cluster: lab-nxce-01
- Storage Container Name: default-container-<数字>
- Reclaim Policy: Delete
- File System: ext4
- Enable Flash Mode: OFF
「Create」をクリックすると、Kubernetes クラスタの作成が開始します。
なぜか最初の画面に戻りますが、少し待って画面更新すると、クラスタ作成の進捗を確認できる画面に遷移できます。
クラスタ作成の進捗がわかります。
しばらく待つと作成処理が完了し、Status が「Healty」になります。クラスタの名前をクリックすると、詳細な情報が確認できます。
作成された、nke-01 クラスタの情報を確認できる画面です。
Prism Element から確認すると、Control Plane(master)、etcd、worker の合計 3台の仮想マシンが作成されています。
つづく。