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個人的な趣味による Nutanix Community Edition 日記。Japanese のみですみません。

Nutanix CE の Linux ゲスト OS のタイムゾーン設定。

Nutanix CE の AHV はシステムクロックが UTC で、ユーザ VM の「VMのハードウェアクロック」は、起動した時点では AHV のもつ時間を基準に時刻設定されます。このVMのハードウェアクロックには hwclock_timezone というタイムゾーン設定があります。 

Prism で作成した VM の hwclock_timezone

Prism で VM を作成した場合は、デフォルトでは Web ブラウザのローカルタイムゾーンが設定されるようです。日本のブラウザでは、デフォルトが UTC+9時間の「Asia/Tokyo」です

f:id:gowatana:20190430134836p:plain

この設定は、acli でも確認できます。ちなみに、なにも設定されていない場合は UTC になるようです。

CVM$ acli vm.get linux-vm-01 | grep hwclock
    hwclock_timezone: "Asia/Tokyo"

ゲスト OS によっては、この hwclock_timezone デフォルト設定のままだと、VM 起動時の時刻が実際の時刻と合わなくなることがあります。

たとえば、最近の Linux ディストリビューションではシステムクロックが UTC 設定なので、 AHV / VM のレイヤーで JST に変換してしまうと、ゲスト OS でローカルタイムゾーン設定で JST になるようになっていると、未来の時間(たとえば、UTC+JSTの9時間+さらにもういちどJST9時間)に設定されてしまいます。

f:id:gowatana:20190430150120p:plain

そこで、ゲスト OS のシステムクロックが UTC の場合は、VM の hwclock_timezone も UTC(UTC に プラスやマイナスの記載がないもの)にすると実際の時刻で VM を起動することができるようになります。Prism / acli のどちらでも設定変更はオンラインで可能ですが、実際に反映されるのは VM の停止 / 起動が必要です。

f:id:gowatana:20190430143745p:plain

Prism では、VM の「Update」から VM のタイムゾーン設定を変更できます。

f:id:gowatana:20190430140138p:plain

acli でも設定できます。

CVM$ acli vm.update linux-vm-01 hwclock_timezone=UTC
linux-vm-01: pending
linux-vm-01: complete
Changes will only take affect after a full VM power cycle.
vm.power_cycle 73a034d8-7e34-4fc2-b19b-fe85d3df57bd

acli で作成した VM の hwclock_timezone

acli で VM を作成してみます。

CVM$ acli vm.create vm01
vm01: pending
vm01: complete

acli や API で作成された VM は、デフォルトでは UTC になります。

f:id:gowatana:20190430134653p:plain

なお、ゲスト OS が起動した時点で NTP サーバなどと時刻同期できる環境であれば、タイムーン設定が微妙でもなんとかなっていることがあります。 

以上。

 

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