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Nutanix CE は、ESXi の VM として起動できます。AHV が KVM ベースのハイパーバイザなので、いわゆる Nested KVM になります。
最近公開された Nutanix CE の ce-2018.01.31-stable(製品版 Nutanix の AOS のバージョンにあわせて、通称 CE 5.5)は、KVM の事情により ESXi の Nested VM としてうまく起動できないようですが、NEXT コミュニティで対応策が投稿されていたのでためしてみました。
Impossible to deploy CE 5.5 nested on VMware vSphere 6.5
※NEXT コミュニティアカウントでのログインが必要です。
Nutanix CE は、USB Boot イメージ(ネストの場合は、そのもとになる img ファイル)で起動して install ユーザでパスワードなしログインすることでインストールすることになります。対処策は、install ユーザでログインする前に root / nutanix/4u でログインして実施します。
1. 「仮想 CPU パフォーマンス カウンタの有効化」を ON
Nutanix CE をインストールする VM の vCPU の設定で「仮想 CPU のパフォーマンス カウンタの有効化」を有効にします。
vSphere Web Client の「設定の編集」では、下記の設定です。VM の起動中は設定変更できないので、シャットダウンした状態でチェックをオンにしておきます。
ただし VMware EVC が有効な環境では、vCPU のパフォーマンス カウンタを有効にすると VM が起動できなくなります。
もしくは後に出てくる default.xml ファイルで下記の部分を追記すると、EVC 有効の ESXi でも起動できるようになります。
<features>
~
<pmu state='off'/>
</features>
CVM の machine パラメータ変更
下記のファイルを vi などで編集しておきます。
/home/install/phx_iso/phoenix/svm_template/kvm/default.xml
編集個所は下記です。(8行目あたり)
machine='pc'
↓
machine='pc-i440fx-rhel7.2.0'
下記のよう感じです。
※ただしスクリーンショットはわかりやすく編集してあります。
install ユーザ ログインでインストールすると、CVM が起動できてインストールが成功するはずです。
ただし今回の対策とは別に、従来どおりの Nested Nutanix CE むけの仕込みも必要です。
全体的な流れは、下記をどうぞ。
以上。