Nutanix Database Service(NDB)で、Oracle Database の DB と DB サーバをプロビジョニングしてみます。以前のプロビジョニング がうっかり Non-CDB だったため、今回は CDB(Multitenant Container Database) です。
今回の内容です。
構成のイメージです。
今回の環境
今回は、下記の投稿の「3. NDB への DB サーバ登録」まで完了している状態から開始します。「4-4. データベースのプロビジョニング」で実施した Non-CDB での DB プロビジョニングの置き換えになります。
いったん、NDB でプロビジョニングしてあった DB はすべて削除してあります。
DB のプロビジョニング(CDB)
さっそく、NDB の Web UI で DB をプロビジョニングします。
「データベース」→「ソース」を開いて、「プロビジョン」→「ORACLE」→「シングル インスタンス データベース」をクリックします。
1) データベース サーバー VM
今回も「新しいサーバーの作成」を選択して以下のパラメータを入力します。
- データベース サーバー名(仮想マシン名)
- ソフトウェア プロファイル
- コンピュートプロファイル
- ネットワーク プロファイル
- NDB から接続する OS ユーザ(oracle)のパスワード
画面を下にスクロールし、SSH アクセス元にするマシンで作成した公開鍵を入力して「次へ」をクリックします。
2) データベース
今回も、次のようなパラメータを設定 / デフォルト値から変更しています。
- データベース名(NDB の登録名)
- Oracle SID、グローバル データベース名
- SYS と SYSTEM のパスワード
- データベース パラメータ プロファイル
CDB としてプロビジョニングするため、下記のパラメータも設定します。
- コンテナ データベースの有効化: ON
- プラガブル・データベース名: pdb1
「次へ」をクリックします。
3) タイムマシン
デフォルトのまま「次へ」をクリックします。
4) 自動パッチ適用
「自動パッチ適用」は、今回も設定できないのでデフォルトのまま「プロビジョン」をクリックして、DB サーバと DB の作成処理が完了するのを待ちます。
処理が完了したら、「データベース」画面を開き、作成した DB の情報を確認します。
シングル インスタンスの「接続」→「説明をご覧ください」にあるリンクをクリックすると、接続文字列などが表示されます。
表示される TNS 接続文字列の例は、CDB に接続する想定のものですが、アプリケーションから接続するのは PDB(プラガブル データベース)のはずなので、このあとの接続テストでは SERVICE_NAME のあたりを PDB 名に修正します。
画面を下にスクロールすると、「プラガブル・データベース」のあたりから PDB が作成されたことがわかります。
PDB への接続
sqlplus がインストール済みでの Linux マシンから、PDB に接続してみます。
今回使用している sqlplus のインストール方法も、以前の投稿で紹介しています。
さきほど確認にした TNS 接続文字列例の SERVICE_NAME に PDB の名前(pdb1)に置き換えると、下記のように接続できるはずです
[root@lab-linux-02 ~]# sqlplus 'SYSTEM/"nutanix/4u"'@"(DESCRIPTION = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = 192.168.11.114)(PORT = 1521)) (CONNECT_DATA = (SERVER = DEDICATED) (SERVICE_NAME = pdb1)))" SQL*Plus: Release 21.0.0.0.0 - Production on Wed Dec 14 07:24:11 2022 Version 21.8.0.0.0 Copyright (c) 1982, 2022, Oracle. All rights reserved. Last Successful login time: Wed Dec 14 2022 07:23:52 -05:00 Connected to: Oracle Database 19c Enterprise Edition Release 19.0.0.0.0 - Production Version 19.3.0.0.0 SQL> exit Disconnected from Oracle Database 19c Enterprise Edition Release 19.0.0.0.0 - Production Version 19.3.0.0.0 [root@lab-linux-02 ~]#
もう少し簡単な接続先指定である EZCONNECT でも接続できます。
[root@lab-linux-02 ~]# sqlplus 'SYSTEM/"nutanix/4u"'@192.168.11.114:1521/pdb1 SQL*Plus: Release 21.0.0.0.0 - Production on Wed Dec 14 08:25:29 2022 Version 21.8.0.0.0 Copyright (c) 1982, 2022, Oracle. All rights reserved. Last Successful login time: Wed Dec 14 2022 07:24:12 -05:00 Connected to: Oracle Database 19c Enterprise Edition Release 19.0.0.0.0 - Production Version 19.3.0.0.0 SQL>
CDB に作成された PDB(pdb1)に接続できたことがわかります。
SQL> select instance_name,status from v$instance; INSTANCE_NAME STATUS ---------------- ------------ orandb2 OPEN
SQL> select cdb from v$database; CDB --- YES SQL> show con_name CON_NAME ------------------------------ PDB1
以上。