Nutanix AHV にも、ESXi などのハイパーバイザと同様に、意図的に VM を起動しないようにできる「メンテナンス モード」があります。ためしに、Nutanix CE ce-2018.05.01-stable の AHV をメンテナンス モードにしてみました。
今回は、AHV 3ノード クラスタで、それぞれの AHV に VM が起動しています。
AHV をメンテナンス モードに移行するには、CVM にログインして acli を使用します。
AHV は、3ホストとも VM が起動できる「Schedulable = True」になっています。
メンテナンス モードに移行できるか、チェックしてみると OK でした。
CVM$ acli host.enter_maintenance_mode_check 192.168.20.21 "Ok to enter maintenance mode."
メンテナンス モードに移行します。
CVM$ acli host.enter_maintenance_mode 192.168.20.21 EnterMaintenanceMode: pending EnterMaintenanceMode: complete
メンテナンスモードになり、acli vm.list コマンドで AHV の状態を確認すると、「Schedulable = False」となりました。
メンテナンス モードにした AHV で起動していた VM は、自動的に別の AHV にライブ マイグレーションされました。vm01 が、vm02 と同じ AHV に移動されています。
ためしに、メンテナンス モードの AHV(~ 192.168.20.21)に VM のライブ マイグレーション(Migrate)を試してみます。
ライブ マイグレーションのタスクは開始されますが、期待どおり、移行先の AHV でスケジュールできない(VM が起動できない)というエラーになりました。
メンテナンス モードを解除します。
CVM$ acli host.exit_maintenance_mode 192.168.20.21
解除され、「Schedulable = True」に戻りました。
VM は自動的に、もとの AHV に戻りました。データ ローカリティをリストアしたというメッセージも出ています。
以上。