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個人的な趣味による Nutanix Community Edition 日記。Japanese のみですみません。

Nutanix Files FSVM に SSH してみる。(rp_filter 編)

前回に引き続き、Nutanix Files の FSVM に SSH ログインしてみます。

前回はこちら。

今回の内容です。

 

CVM → FSVM ストレージ ネットワークへのログイン

CVM から、FSVM のストレージ ネットワーク(eth0)にログインしてみます。個人的には、おすすめ経路かなと思います。

f:id:gowatana:20211207234749p:plain

この環境では、CVM の管理ネットワークと、FSVM のクライアントネットワークは、同ネットワークです。

nutanix@NTNX-624676c4-A-CVM:192.168.20.52:~$ ssh nutanix@192.168.20.91

 

当然ながらログインできました。しかも CVM からであれば、SSH 公開鍵が登録されていて、パスワードなしでログインできます。

nutanix@NTNX-192-168-20-91-A-FSVM:~$ who
nutanix  pts/0        2021-12-06 05:29 (192.168.20.52)

 

CVM → FSVM のクライアント サイド ネットワークへの SSH

CVM から  FSVM のクライアント サイド ネットワーク(eth1)への SSH は、iptables rルールと、rp_filter の都合により不可です。

f:id:gowatana:20211207235254p:plain

 

この経路では、eth1 の iptables を解放しても、ネットワーク的に接続性がありません。

nutanix@NTNX-624676c4-A-CVM:192.168.20.52:~$ ssh nutanix@192.168.31.91
FIPS mode initialized
ssh: connect to host 192.168.31.91 port 22: No route to host

 

これは、FSVM のルーティングの都合によるものです。FSVM のデフォルト ゲートウェイは、クライアント サイド ネットワーク側に設定されているのですが・・・

nutanix@NTNX-192-168-20-91-A-FSVM:~$ ip route show
default via 192.168.31.1 dev eth1
192.168.20.0/24 dev eth0 proto kernel scope link src 192.168.20.91
192.168.31.0/24 dev eth1 proto kernel scope link src 192.168.31.11

 

このラボでは CVM と FSVM が同セグメントなので、戻りの通信が別の vNIC(eth0)を通ります。このとき FSVM の Linux rp_filter により、往復経路が異なるためドロップされてしまいます。

nutanix@NTNX-192-168-20-91-A-FSVM:~$ sysctl net.ipv4.conf.eth0.rp_filter
net.ipv4.conf.eth0.rp_filter = 1

 

ちなみに、rp_filter の設定を 0(チェックしない)にすると通信は通るようになります。この設定は、0 → 1 にすると元に戻ります。ちなみに、設定を永続化していないので、OS 再起動でも元に戻ります。

nutanix@NTNX-192-168-20-91-A-FSVM:~$ sudo sysctl -w net.ipv4.conf.all.rp_filter=0
net.ipv4.conf.all.rp_filter = 0
nutanix@NTNX-192-168-20-91-A-FSVM:~$ sudo sysctl -w net.ipv4.conf.default.rp_filter=0
net.ipv4.conf.default.rp_filter = 0
nutanix@NTNX-192-168-20-91-A-FSVM:~$ sudo sysctl -w net.ipv4.conf.eth1.rp_filter=0
net.ipv4.conf.eth1.rp_filter = 0

まだつづく。

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