Nutanix Advent Calendar 2016 の2日目の投稿です。
今回は、 Nutanix と Oracle VM Server を接続してみた話です。
なんと、Oracle VM 3.4 で、Nutanix の iSCSI 接続がサポートされました。
Oracle Linux や Oracle Database なら用途が想像つきますが、Oracle VM Server です。
Hardware Certification List for Oracle Linux and Oracle VM
https://linux.oracle.com/pls/apex/f?p=117:4:::NO::P4_STOR_CERT_ID:1704
「Storage Connect: Generic Plugin Support」なので、Oracle VM の標準的な iSCSI 接続機能で Acropolis Block Services (ABS) の Volume Group に接続できるはずです。
商用版を持ってないので、試しに Nutanix CE を Oracle VM Server for x86 に接続してみました。
はじめに
Oracle VM では、2つの共有ストレージが必要です。
- ハイパーバイザの Server Pool 情報もつ、Pool File System。
- VM や ISO ファイルなどを格納するリポジトリ。
Oracle VM には、Oracle VM Manager / Server がいます。
iSCSI による共有ストレージは、Oracle VM Manager で設定することで、Oracle VM Server が接続します。
- Oracle VM Manager → 管理サーバ。
- Oracle VM Server → ハイパーバイザ。
Nutainx クラスタでは、iSCSI 接続先となる Data Service IP アドレスを、クラスタで1つだけ設定できます。
- 接続先が1つなので iSCSI 接続経路は Nutanix 側、Oracle VM Server 側どちらも、NIC のチーミング / ボンディングになるはずです。(複数ネットワークセグメントは用意しない)
Oracle VM Server から見た様子
Oracle VM Server 3.4.2 です。ちなみに、デフォルトで iSCSI Initiator がインストールされているので、接続設定ではその IQN を指定します。
[root@ovms342-1 ~]# cat /etc/oracle-release Oracle VM server release 3.4.2 [root@ovms342-1 ~]# cat /etc/iscsi/initiatorname.iscsi InitiatorName=iqn.1988-12.com.oracle:17a873be3e12 [root@ovms342-1 ~]#
複数のサーバがいる場合は、それぞれ iSCSI Initiator の IQN が異なります。
[root@ovms342-2 ~]# cat /etc/oracle-release Oracle VM server release 3.4.2 [root@ovms342-2 ~]# cat /etc/iscsi/initiatorname.iscsi InitiatorName=iqn.1988-12.com.oracle:3a47814e8ace
今回の Volume Group は 2つの vDisk をもち、それぞれ Nutanix クラスタ内の CVM のうちどれかに接続されます。
[root@ovms342-1 ~]# iscsiadm -m session -P1 | egrep "^Target|Portal" Target: iqn.2010-06.com.nutanix:vg-ntnx-ovm01-8e946e71-391e-4610-aeed-cef349cd2eb0-tgt0 (non-flash) Current Portal: 192.168.1.191:3205,1 Persistent Portal: 192.168.1.195:3260,1 Target: iqn.2010-06.com.nutanix:vg-ntnx-ovm01-8e946e71-391e-4610-aeed-cef349cd2eb0-tgt1 (non-flash) Current Portal: 192.168.1.192:3205,1 Persistent Portal: 192.168.1.195:3260,1
iSCSI 接続した 2つの vDisk は /dev/sdb、/dev/sdc として認識されました。「~NUTANIX_NFS_~」のような名前が見えますが、Oracle VM Server からは iSCSI 接続です。
[root@ovms342-1 ~]# lsblk -l NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT sda 8:0 0 16G 0 disk sda1 8:1 0 500M 0 part /boot sda2 8:2 0 12.2G 0 part / sda3 8:3 0 3G 0 part [SWAP] sda4 8:4 0 304M 0 part sdb 8:16 0 15G 0 disk 1NUTANIX_NFS_1_0_867_9137132d_03ba_457c_880d_0fe358f1e080 (dm-0) 251:0 0 15G 0 mpath /poolfsmnt/0004fb0000050000fd38d1dfa1b696c3 sdc 8:32 0 40G 0 disk 1NUTANIX_NFS_1_0_869_0fc8e6c6_7373_4d35_a47b_abedd7b5223b (dm-1) 251:1 0 40G 0 mpath /OVS/Repositories/0004fb00000300000bb3996e6150a806 sr0 11:0 1 825M 0 rom
Nutanix CE の Prism から見た様子
ABS で、1つの Volume Group に、2つの vDisk を含めています。
この Volume Group には、接続する Oracle VM Server の IQN すべてを登録します。
Oracle VM Manger から接続設定する時に指定する Data Service IP アドレスは、クラスタで 1つだけ設定できます。
Oracle VM Manager から見た様子
iSCSI Target として Nutanix Cluster を登録するときには、Data Service IP アドレスを指定します。
Nutanix は NTNX01 という名前をつけて登録しました。これは、SAN Servers として登録されます。
それぞれの vDisk には、自動的に NUTNIX(1)、NUTANIX(2) と名前が付きました。
Nutanix Cluster を複数の SAN Servers として登録することはできないようなので、今回は 2つの vDisk を 1つの Volume Group にまとめてしまっています。
Pool File System の共有ストレージには、NUTANIX(1) を割り当ててみました。
リポジトリには、NUTANIX(1) を割り当ててみました。
以上。