Nutanix CE ではハイパーバイザで AHV を利用しており、VM 単位のスナップショットを取得できます。
今回は、VM を削除したときに残されたスナップショットを確認/操作してみます。なお今回の「スナップショット」は、Protection Domain(PD)スナップショットではなく、VM スナップショットです。
PD / VM スナップショットの違いはこちらをどうぞ。
VM スナップショットの確認
Prism の「仮想マシン」画面を見ると、VM「linux-vm-01」に、スナップショット「linux-vm-01_snap-001」が作成されています。
VM スナップショットは、acli でも確認できます。
CVM$ acli vm.snapshot_list linux-vm-01 Snapshot name Snapshot UUID linux-vm-01_snap-001 62a75a15-9c6f-4ddb-9d01-d81f6466069a
スナップショットを残した VM 削除
VM を削除する際には、「Delete all snapshot of this VM?」というチェックボックスがあります。
今回は、VM スナップショットを残して(チェックを OFF のまま)VM を削除します。
VM 削除の際に残されたスナップショットは、acli コマンドで確認/操作できます。
VM 削除ずみスナップショットの確認
さきほどの acli のコマンドラインのままだと、VM が存在しないためスナップショットも確認できなくなります。
CVM$ acli vm.snapshot_list linux-vm-01 Unknown name: linux-vm-01
そこで「vm.~」ではなく「snapshot.~」で、削除された VM のスナップショットを確認します。
CVM$ acli snapshot.list Snapshot Name Snapshot ID Creation Time VM Name linux-vm-01_snap-001 62a75a15-9c6f-4ddb-9d01-d81f6466069a Monday November 04 2019, 03:27:30 PM linux-vm-01
このスナップショットは、vDisk イメージだけでなく、VM の構成情報も持っています。
CVM$ acli snapshot.get linux-vm-01_snap-001 linux-vm-01_snap-001 { create_time_usecs: 1572881250063345 group_uuid: "3960675e-bc65-48b9-bd14-79a6d39b5a00" logical_timestamp: 1 name: "linux-vm-01_snap-001" uuid: "62a75a15-9c6f-4ddb-9d01-d81f6466069a" vm_spec { agent_vm: False disk_list { addr { bus: "ide" index: 0 } cdrom: True empty: True } disk_list { addr { bus: "scsi" index: 0 } clone { container_id: 1571 snapshot_group_uuid: "3960675e-bc65-48b9-bd14-79a6d39b5a00" vmdisk_uuid: "2efdca9f-5bff-47de-bc7f-5db4899f895c" } } hwclock_timezone: "Asia/Tokyo" machine_type: "pc" memory_mb: 512 name: "linux-vm-01" nic_list { mac_addr: "50:6b:8d:2a:b1:1b" network_uuid: "8c64886f-49d0-428d-b1a9-a478692c784b" pci_slot: 3 type: "kNormalNic" vlan_mode: "kAccess" } num_cores_per_vcpu: 1 num_threads_per_core: 1 num_vcpus: 2 vga_console: True vm_type: "kGuestVM" } vm_uuid: "73a034d8-7e34-4fc2-b19b-fe85d3df57bd" }
スナップショットから VM クローン
VM 削除ずみのスナップショットから、VM をクローンする場合は「vm.clone」の「clone_from_snapshot」でスナップショットを指定します。ここでは、スナップショットから新たに VM「linux-vm-02」をクローン作成しています。
CVM$ acli vm.clone linux-vm-02 clone_from_snapshot=linux-vm-01_snap-001 linux-vm-02: pending linux-vm-02: complete
スナップショットの削除
残した VM スナップショットは、「snapshot.delete」で削除できます。確認メッセージがあるので、「yes」と入力してエンターキーを押します。
CVM$ acli snapshot.delete linux-vm-01_snap-001 Delete 1 snapshots? (yes/no) yes linux-vm-01_snap-001: pending linux-vm-01_snap-001: complete
ちなみに、同名の VM スナップショットがある場合は操作対象を特定できないので、スナップショット名のかわりに UUID を指定します。
CVM$ acli snapshot.delete 62a75a15-9c6f-4ddb-9d01-d81f6466069a
以上。